韓国探鳥記(10) 先崎 啓究 |
||
2007年1月8日 最初に声を挙げたのはまたしてもSTさんだった。「あれそうじゃない?」視線の先は、川の中にごつごつと転がる岩の上。その岩をちょこちょこと見慣れないヒタキが動いていた。「これがカワビタキなのかぁ。」全員でじわじわ近づいていく。ほぼ匍匐前進。岩や流木の死角を探して、だんだんと寄っていく。それにしても、SGさんのすばやいこと。隙を見つけるや否や、あっという間に近づいて激写している。さすが、熟年のテクニック。僕らはのんびり観察する。この個体は♀のようだ。♂は見当たらないが、随分と渋い色合いに心打たれる。下面はイソヒヨドリの♀っぽいうろこ模様に、ヒタキ特有のシルエット。グレーを基調とした見慣れない色合いと、ところどころにあるオレンジが美しい。それぞれ満足するまで観察・撮影を行い、気づけばいい時間。すっかり待つのにも慣れてしまった安さんの待つタクシーへ戻る。お疲れ様でした。一路モーテルへ引き返す。きらきらと夕焼けに光るカワビタキがいた川が印象的だった。
車は15分ほどで空港へ到着。安さんに写真を送る約束をして、僕らは空港へ入った。幸い今回は欠航になっていない。よかった。11:35の飛行機でようやく日本へ。 セントレアに13:00到着して、SGさんの家に向かう。途中の駅で降ろしてもらって、名鉄で無事に帰宅。帰宅するなり、荷物を教科書に持ち替えてそのまま学校へ向かった。生まれて始めて海外から登校した。凄い時代になったなぁ。欠航から数日の激動の余韻に浸る暇もなく、強引に日常に戻される形で今回の旅行は終了した。いろんなことがあったので、初めての海外旅行の思い出は鮮明。企画してくださったSTさん、同行者のISさん、SGさん、現地でお世話になったニールさん、ナムさん、安さん、欠航はあったけど、無事に帰ってこられて、本当に楽しかったです。ありがとうございました。今度は、もっと大人になって、お金に余裕ができたら、またよろしくお願いします。 [ 完 ] 釜山周辺の地図 | 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 | | ||