韓国探鳥記(3) 先崎 啓究 |
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2007年1月5日群山市錦江(クムガン)河口 11:40〜13:30 次にやってきたのは干潟。ここではサカツラガンがいるらしい。様子見で車から降りると、対岸に巨大なトモエガモの建物が見えた。一通り鳥をチェックすると、カモ類に混ざってモンゴルカモメが見られる。そう、韓国西海岸と言えば、モンゴルカモメのメッカ!典型的な個体が見られる場所でもある。水浴び後に橋の上を渡っていくカモメを見ていると、モンゴルカモメがいくつも混ざっていた。どれも綺麗な個体である。飛んでいる姿を見ただけでも「らしさ」が伝わってくる素敵な個体だった。他にはウミネコ、セグロカモメ、ホイグリン系カモメも混ざっていた。
いよいよサカツラガンの場所へ移動。少し距離はあるけど観察には十分だ。全部で13羽いるけど、生憎、どれも寝ている。デジスコのISさんとSTさんは、たまに起きる個体に狙いを定めて写真を撮っていた。1羽標識をつけた個体がおり、ニールさんがロシアから来た個体だと教えてくださった。落ち着いて周りを見てみると、ツクシガモの多さに驚く。さらにミコアイサ、カワアイサ、ホオジロガモなど。鳥層や環境は日本と似ているようで違う。その違いが楽しい。先ほどちらっと見かけたモンゴルカモメも干潟に点在している。以前から西海岸のモンゴルカモメは換羽が早いと聞いていたが、あまりに早すぎてとても衝撃的だった。こういうのを見ると基亜種カスピカモメから分化したという説もなんとなくわかる気がする。
次はお待ちかねのトモエガモ。ラッキーなことに数日前、トモエガモの数が劇的に増えたとニールさんは言っていた。想像もつかないけど、一体どのくらいの数だろう。先ほど対岸に見えていた大きなトモエガモの真横を通った。本当に大きい。中に入れるらしいが僕らは入らなかった。中にはトモエガモの食性などが展示されているとニールさんが教えてくださった。
途中、鳥インフルエンザの消毒をくぐって目的地へ。途中の川にもトモエガモはたくさんいたが、本命の場所へ行くと水の上が黒くなっている。声と羽音が混ざって凄い音。これが43万羽の音なのか!しばらくすると対岸を走る車に警戒して、一斉に飛び立ち始めた。ものすごい迫力。これは5万羽のマガンの飛び立ちより壮大なスケールだった!感動して見ている僕らを見て、ニールさんも安心していた。
朝食べたのとは違う「うどん」と「巻き寿司」を食べた。うどんに外れはなさそうだ。隣接するコンビニでお菓子と飲み物を買ってみた。次はどうしようと言うことでツメナガホオジロの話をすると、全員一致でそこへ向かうことに。オオノスリも先日までいたらしい。コウノトリよりもツメナガホオジロの方が僕らには魅力的かも。ニールさんは不思議な顔をしていたけど、日本ではなかなか見れない鳥である。ほんとうに沢山いるのか、ちょっと半信半疑だったけど、期待して出発! 田んぼに群れるミヤマガラスを横目に目的地をめざす。右に曲がった田んぼがオオノスリポイントらしい。皆で電柱を要注意していると、チョウゲンボウが頭上に!しかも赤い!!チョウセンチョウゲンボウの記述は近年曖昧な感じがしていたから、とても参考になる。やはり♂は一昔前から言われているように下面が赤くて、上面の斑が小さいようだ。 しばらく田んぼをうろつくと、小鳥の群れが見えた。もしや?と思い車を止めてもらう。窓を開けると「キリリ」と、先ほど聞いたツメナガホオジロの声が溢れていた。それにしても凄い数。200羽はいるだろうか。皆でさっそく観察。下へ降りたが、田んぼの中へ入ってしまい見づらい。距離もあってなかなか写真に収める事ができないが、それでも大満足!コウライキジやヤマゲラも出てきて楽しい。ヤマゲラはこんな平地にもいるのだ。
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